東京都国立市のまちの歴史と写真の記録
以上は、1925(大正14)年に東京商科大学(現一橋大学)が箱根土地と締結した土地交換の契約書と、町づくりについての覚書の一部である。この翌年の4月1日に国立駅は開業している。斬新なデザインは、箱根土地がこの覚書を尊重し、設計にあたった結果である。当時、駅の設置要望は各地であった。しかし、請願駅としては異例の早さの認可だったのに加え、ほとんど乗降客の見込めない開設であったため、皮肉を交えて新聞に書きたてられた。
この写真は、開業から30年を経た駅前風景。周辺の様子は大きく変わったが、“牛目窓”のある屋根など、駅本屋の姿はほとんど当時のままと思われる。
くにたち公民館だより 2006年10月 560号 ‐ くにたち、あの日あの頃13
コメントを残す