くにたち、あの日あの頃 9 - 南武線矢川駅 1962年

南武線矢川駅 1962(昭和37)年頃(写真:くにたち郷土文化館蔵)

南武線矢川駅 1962(昭和37)年頃(写真:くにたち郷土文化館蔵)

南武線矢川駅は、住民の寄付によって1932(昭和7)年に南武鉄道矢川停留所として設置されたが、利用する人は稀で、片面ホームの、停留所の名がふさわしい佇まいだった。国鉄に買収される1944(昭和19)年には廃止の動きさえあり、住民の反対によって駅に“昇格”したものの、駅員配置は僅か1名。戦後になっても、乗降客は一日平均500人程度と少なかった。この写真は、手書きの駅名標など、その頃のようすを物語っている。

現在のような橋上駅が完成するのは1965(昭和40)年。翌年には、西国立までの複線運転が開始されているが、北口の開設は、矢川団地が造成された後の1974(昭和49)年と遅れている。

くにたち公民館だより 2005年03月 541号 ‐ くにたち、あの日あの頃9

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